競馬マイノリティ

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好調3歳世代vs疑問の4歳世代

京都2歳ステークス

京都競馬場改修工事に伴って昨年に引き続き阪神内回り芝2000mでの施行、ロングラン開催のAコース8週目となり内ラチ沿いの傷みはかなり目立つ。
今開催のこれまでに行われた芝内回りコース重賞全5レースを振り返ると全体的に4コーナー通過時に後方に構えていた差し馬や外枠が優位な傾向。
7週使い込んだ今の馬場は先行馬にとってタフなコンディション、成長途上にある2歳戦ともなればその影響は大きいものになりそうだ。

秋華賞
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菊花賞
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スワンS
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ファンタジーS
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エリザベス女王杯
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ジャパンカップ

今週で年内の開催最終週となる東京競馬場、先週からCコース替わりとなり全体的に内を立ち回れた先行馬や内枠が恵まれやすいレースが続いた。
昨年と比べても内ラチ沿いの傷みも少なく、道中は内にこだわって立ち回るアドバンテージが大きい。
多頭数の東京芝2400mというコース形状や例年のレース傾向からも内が有利になりやすく、近10年で二桁馬番が勝利したのは2012,15年のみとなっている。

日本のチャンピオンコースであるだけに人気上位での決着が多いが、近10年で二桁人気ながら3着内へ好走した2頭はいずれも7歳の高齢馬、どちらも天皇賞(春)勝利または連対した実績があり芝3000m以上でも高いパフォーマンスを発揮できる息の長いステイヤー指向の戦歴馬にも注目したい。

そして今年は3頭出走予定の外国馬だが、日本の走りやすく時計が出やすい馬場と欧州の自然の地形を生かしたソフトで起伏のあるタフな馬場ではその馬自体に求められる能力の方向性は大きく異なる。
日本の整備された路盤で行われた中では重い馬場の宝塚記念を圧勝している名牝クロノジェネシスでさえ、フランスの重馬場発表で行われた凱旋門賞では対応しきれずに負けてしまうのだから海外勢にとっての日本の馬場はかなり厳しいものとなりそうだ。

枠別成績

1着 2着 3着 着外
1 4 3 2 8
2 2 0 2 15
3 1 1 2 16
4 1 1 0 18
5 0 2 0 18
6 0 1 0 19
7 1 0 3 18
8 1 2 1 22
1~4 8 5 6 57
5~8 2 5 4 77

京阪杯

こちらも昨年に引き続き阪神内回り芝1200mでの施行となる。
上記の京都2歳S同様のアプローチをしたいところだが、当コースはコース形状も相まって内枠が有利になりやすく、比較的6~8枠の成績が奮わない。
出走馬フルゲートで6ハロンのスプリント戦ともなると今の馬場状態を意識した騎手の観点から馬場の外目を通る差し馬に優位とも言えず、先行・中団の位置で競馬をする馬が揃って内側の傷んだ部分を避けて通ることになればコース傾向通りに内枠が有利になる可能性は考えておきたい。
いずれにせよ展開や騎手意識を読み切ることは難しいため、内外・前後などのハマりそうな展開や枠に該当する馬へ手広く網を張り巡らせておきたい。

レース傾向的には、コースは違えど近10年で関東馬が26頭出走して3着1回と寂しい結果となっている。

関東馬(0,0,1,25)
関西馬(10,10,10,113)