競馬マイノリティ

競馬に学び、競馬を楽しむ。

阪神牝馬S/ニュージーランドT/桜花賞

阪神牝馬ステークス

先週の阪神芝コースは雨の影響を受けることもなく、内回りコースでも33秒台の上がりが記録されたように時計が出やすい良好な路盤を維持し続けている。
先々週行われた芝での全9レースでは3着内へ好走した27頭中18頭が5~8枠と外枠優勢の傾向が見られたが、先週の芝全9レースで3着内へ好走した27頭中15頭が1~4枠と内ラチ沿いの傷みは進んだものの先行馬や内枠馬が有利な傾向が見られた。
f:id:chichicastenango:20220409115923j:plain
今週も週末は好天予報もあり、Bコース替わりで内ラチ沿いの傷みがカバーされるため先週同様にラチ沿いを立ち回れる先行馬や内枠馬には引き続き注目してみたい。

当レースの傾向としては、芝1600m外回りへ条件が替わって以降の近6年でディープインパクト産駒が5勝、毎年連対を果たしているように特に相性の良い種牡馬
f:id:chichicastenango:20220409121223p:plain
f:id:chichicastenango:20220409121741j:plain

ディープインパクト産駒の中でも先行した人気薄の激走が目立つことからも近走で先行経験がある馬には特に注意が必要だ。
f:id:chichicastenango:20220409121319p:plain
f:id:chichicastenango:20220409121339p:plain
f:id:chichicastenango:20220409121353p:plain
f:id:chichicastenango:20220409121409p:plain
f:id:chichicastenango:20220409121432p:plain
f:id:chichicastenango:20220409121442p:plain

ニュージーランドトロフィー

中山芝コースは先週からBコース替わり、外を回すメリットが薄く先行馬が有利になりやすかったAコース時に使われることが少なかった馬場外側の状態が良いためか4コーナーを後方で通過した差し馬の台頭が見られた。
先週4レースが行われた当レースと同じ芝1600m外回りコースでも人気薄の差し馬の激走が見られたように特に道中内ラチ沿いをロスなく立ち回り脚を溜めれる馬の期待値が高い馬場状態。
f:id:chichicastenango:20220409123628p:plain
f:id:chichicastenango:20220409123647p:plain
f:id:chichicastenango:20220409123701p:plain
f:id:chichicastenango:20220409123712p:plain

近10年の当レース傾向としても1~4枠が7勝、関西馬が8勝と優秀な成績を収めている点からも内枠・関西馬・差し馬の内2つ以上の条件を満たす馬には特に注目してみたい傾向だ。
f:id:chichicastenango:20220409125334j:plain
f:id:chichicastenango:20220409125344j:plain

桜花賞

※馬場状態などについては阪神牝馬S項へ記載の通りのため割愛させていただきます。

今週の阪神競馬場は土日ともに好天予報。
昨年はソダシによって2019年にグランアレグリアが記録した1:32.7のレースレコードが1.6秒も大幅更新されたように今年も31秒台が伺える時計の出る軽い馬場コンディションが想定される。
f:id:chichicastenango:20220409133345p:plain
f:id:chichicastenango:20220409133401p:plain

血統的にはソダシの父クロフネは芝・ダートでレコードを記録した快速馬、代表産駒のホエールキャプチャカレンチャンなどは芝1200~1600mの短距離路線で活躍した。
グランアレグリア自身も後にディープインパクト産駒として初めて芝スプリントG1を制覇したように母の影響を大きく受けた短距離指向の強い馬、母父タピットも東京ダート1600mで圧倒的な成績を収める種牡馬で同コースをレコードタイムで圧勝したクロフネ自身と似たような共通点があった。
芝・ダート短距離のレコード決着に強い血を引いた馬が隠していた才能を開花させる可能性が高い舞台と言える。
f:id:chichicastenango:20220409133309j:plain

近10年のレース傾向としてはクラシックに強い日本の主流血統が強く、ディープインパクトダイワメジャー産駒が好調。
f:id:chichicastenango:20220409134852j:plain
特にダイワメジャーは530kg超の雄大な馬体から繰り出される強烈なスピード持続力を武器に先行してG1を5勝した大型の名馬。
当レースも牝馬としては馬体重が大きい460kg以上の馬が好成績を収めている。
f:id:chichicastenango:20220409134903j:plain
また環境の変化に敏感な若駒牝馬のレース、輸送距離が長い関東馬よりも関西馬が優勢な点にも注意しておきたい。
f:id:chichicastenango:20220409134911j:plain