競馬マイノリティ

競馬に学び、競馬を楽しむ。

福島牝馬S/マイラーズC/フローラS

福島牝馬ステークス

昨年は震災の影響により新潟での代替開催、残念ながら今年も地震の影響受けたことで1週間開催がずれたため例年Bコースで行われる当レースはAコースでの施行となる。
先週今年初開催を迎えた福島芝コースは雨の影響受けた馬場でレース行われた。
35秒以上の上がりがかかるタフな路盤のため、特に下級条件では差しが決まりづらく内ラチ沿いを立ち回れる先行馬や内枠が有利な状況。
それを察してかレースを重ねるに連れて先行争い激化による道中ハイペースや3コーナーから捲るようなケースが増えたことにより差しが決まりやすくなる騎手意識の変化が見られた。



今週も週中に雨予報もあることから先週同様に上がりがかかり先行馬や内枠馬が有利になる可能性も想定されるため、当日の馬場状態と騎手意識の変化には留意しておきたい。
代替開催となった昨年を除く近9年のレース傾向としては、明け4歳馬の成績が不振。対照的に6,7歳の高齢馬から勝ち馬が出ている。

種牡馬成績からもディープインパクト産駒が未勝利ながらサドラーズウェルズ系、ロベルト系の産駒が2勝ずつ挙げているように欧州で繁栄する血統やキャリアを重ねるなど使い込まれて成長していくノーザンテーストの血を引く馬に向いたレースと言える。

先週行われた芝レース全体で産駒が5頭以上出走した種牡馬成績としてもディープインパクトキズナエピファネイアなど東京芝G1を速いタイムで勝利するようなタイプの産駒には適さない傾向を示しており、こちらも対照的にダートや凱旋門賞など上がりのかかるタフな条件で最も実績を残すオルフェーヴル産駒が人気薄で複数頭激走した。


マイラーズカップ

京都競馬場改修工事に伴い、昨年に引き続き阪神外回り芝1600mでの施行となる。
先週土曜は前日までに降った雨の影響を受けた馬場に加えて強い北西の風が吹き荒れるなかでレースが行われた。
向正面では追い風に乗って強制的に加速が促され、直線に入ると強烈な向かい風に晒されることから先行馬は特に厳しいレース展開を強いられたことで道中後方に構えていた差し馬や外枠馬が有利になりやすい状況。

日曜は風も収まり好天にも恵まれたことから32秒台の上がりも記録されたように先々週に近い馬場状態へと回復。再び先行馬や内枠馬の台頭が見られるようになった。

Bコース替わり以降も馬場内側の傷みも少なく速いタイムが記録される良好な路盤を維持し続けており、昨年に近い馬場コンディションと言える。
今年も昨年同様に内枠へ入った馬には特に注目してみたい。
そして、昨年1,3着馬は芝1600mなどJRAレコードを複数記録している高速決着に強いロードカナロア産駒。
先週,先々週行われた同コース重賞勝ち馬の父もロードカナロアと同じくキングカメハメハの血を引いたキングマンボ系種牡馬なことからも今の阪神芝1600mに最も適した種牡馬

フローラステークス

開幕週を迎える東京競馬場は前開催のDコースからAコース替わり。
週中に雨予報もあるが日本一の排水能力を誇る路盤と初夏のような気候により当日は普段通り軽い馬場コンディションが想定される。
東京芝2000mコースはスタートしてまもなくコーナーを迎えるため多頭数レースになるほど内枠が有利になりやすいコース形状だ。
開幕週に行われる重賞レースであることも大きいためか近10年の傾向としても1~4枠で7勝を挙げており、比較的内枠馬が有利になりやすい状況が続いている。

当コースはスタート後のポジションが特に重要なことから前走1800m以下のレースで速い道中ペースを経験していることが有利に働きやすいが、牝馬限定戦の当レースに関しては3歳春までに多くのマイル以下重賞が組まれている牝馬番組構成上、近走でマイル戦ばかり経験していた馬、中でも前走1600mレース経験馬の成績が思わしくない。

マイル戦線には目もくれず近走1800m以上のレースで結果を残している、ここをステップにオークス制覇を目論む馬たちを狙いたいレースだ。