競馬マイノリティ

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青葉賞/天皇賞(春)

青葉賞

開幕週の東京競馬場は日曜は雨の影響を受けることもあったが33秒台の上がりが記録されたようにスピードを発揮しやすい良好な路盤。
先週は芝コースで全11レースが行われ、5~8枠馬で7勝を挙げたように開幕週らしからぬ外枠優勢バイアスが発生。

特に2000m以上のレースでは道中ペースも緩みやすかったこともあり先行馬が馬場にも展開にも恵まれやすい状況。



当レースの傾向としては、近10年で内枠が比較的優勢。
特に6~8枠の成績が奮わないが、先週の傾向を加味すると必要以上に外枠が嫌われるようであれば妙味度は高い。

レース前日には降雨の予報もあるものの、日本一の排水能力を誇る路盤によりレース発走時間までに大幅な回復が見込まれる。
東京競馬場芝コースは馬場中央から内外ラチへ向かって蒲鉾形のように緩やかな傾斜があるため中央部の水捌けが良く、コース全面を使って行うAコース時は特に中央部を走る確率が高くなる中~外枠が優位になりやすいことも追い風になりそうだ。

天皇賞(春)

ロングラン開催最終週を迎えた阪神競馬場京都競馬場改修工事に伴って昨年に引き続きも阪神外・内回り芝3200mでの施行となる。
京都と阪神で大きく異なるのは上り坂がある位置、前者は外回りコース3コーナー手前にあり、後者はゴール残り200m付近にあるため異なる適正が求められる。
京都は直線が平坦で長いこともありスピードを持続しやすいことから馬体重が軽めの馬やステイゴールド,ハーツクライ産駒の成績が優秀でディープインパクト,キングカメハメハ産駒のようなクラシック向きの主流血統が差すのが難しいコース。


対照的に阪神は直線が短く3コーナー過ぎからのロングスパートを仕掛ける馬が多く、ゴール前に急坂があることからバテ比べの展開になりやすいため馬体重の重い馬の馬力やディープインパクト産駒の末脚が活かしやすいコースとなっている。

今年の開催を通じての傾向としては雨の影響も多々受けながらも良好な路盤を維持し続け、ここまで行われた全芝重賞の傾向においても内枠が優勢。
8枠からは3着内好走馬が出ていないように外枠馬に厳しい傾向が続いている。

昨年の第1,2回開催全芝重賞も同様に内枠が比較的恵まれやすく、8枠からは勝ち馬が出なかった。

当レースにおいても内枠馬や先行馬が上位を独占したように昨年に限りなく近い馬場状態と推測する。

しかし、今週はレース当日含め週末にかけて雨予報なことからこの傾向に当てはまらない可能性も高い。
近10年でJRA発表の馬場状態が稍重以上で行われた阪神芝2200m以上の重賞レースでは外枠が好成績。
特に7,8枠の成績な圧倒的に優秀な点は見逃せない。