函館2歳S/函館記念
函館2歳ステークス
- 今開催の馬場傾向
開催最終週を迎えた函館競馬場、芝コースは先週からBコースへと替わりレースが行われている。
今開催の函館芝コース全体の傾向としては、JRA全場で最も直線が短い小回りコースらしく内枠馬や逃げ・先行馬が有利になりやすい状況が続いている。しかし、今週末の天候は雨模様。
JRA発表の馬場状態:稍重~不良で行われた芝コース全体の傾向としては、逃げ馬から1頭も勝ち馬が出ておらず、内枠のメリットも薄い。
当レースは2歳世代が初めて迎える重賞レースだが、開催最終週の荒れた馬場に加えて起伏があるコース形状なため体力が完成していない2歳馬にとってはかなりタフなコース。
道悪の中で行われた初めてのレース経験を終えた2歳馬同士での未勝利戦でも同様の傾向が見られていることから当日の馬場コンディションには注目しておきたい。
- 近10年のレース傾向
当レースの特徴として、最後の直線距離が300mに満たない小回りコースで行われる重賞レースなため勝ち馬の比率としては外枠馬に軍配が上がるものの、コースロスの少ない1~4枠へ入った内枠馬が好調。6人気以下で激走を見せた馬の大半は内枠馬であったことも注目しておきたい。
開催最終週に行われる起伏のある洋芝コースなため、美浦トレセンよりも坂路コースの勾配が厳しい栗東トレセンでの調教が活きるためか栗東所属馬が好調。
デビューしてまもない体力が完成していない2歳馬なこともあり、出走間隔が空いている馬ほど疲労も少なく力を発揮しやすく、前走で1400m以上の長い距離を経験している馬も体力の部分で相対的に有利になりやすい傾向が見られている。
- 近10年枠別成績
- ※6人気以下枠別成績
- 近10年性別,所属別成績
- 近10年出走間隔別成績
- 近10年前走距離別成績
函館記念
- 今開催の馬場傾向
※大まかな馬場傾向につきましては函館2歳S項をご参照ください。
今開催の函館芝2000mで行われた古馬混合戦は、外枠優勢の傾向が見られているものの12頭以下での小頭数レースが多かったことが一つの要因となっている。
馬番別で見ると1~5番までに3着内好走馬が集中しているように、この条件も内枠馬や逃げ・先行馬が有利になりやすい状況が続いている。
- 近10年レース傾向
当レースも最後の直線距離が300mに満たない小回りコースで行われる重賞レースなためコースロスの少ない内枠馬が好調、特に近10年連対馬20頭中16頭は1~4枠へ入った馬だった。
6歳以上の高齢馬の活躍が多く見られることからもキャリアを重ねることがマイナスにならない血統馬や出走間隔を空けたローテーションで心身共にフレッシュな状態の馬にも注目しておきたい。
また使い込まれて馬場が荒れている開催最終週最終日に行われるハンデ戦なこともあり、タフなレース展開になりやすいことからスタミナが問われやすい。
前走で2000m以上のレースへ出走していた馬は好調で、中でも2500m以上の長距離レースへ出走していた馬は適正面で有利になりやすく、重賞クラスへ出走していた馬は能力の裏付けがあるため崩れにくい。
今週末は日曜日まで悪天候の予報。近10年でJRA発表の馬場状態:稍重~重で行われた当レースはいずれも逃げ馬が3着内へ好走、最初のコーナーを3番手以下で通過した人気薄の先行馬も同様に激走を見せている。