競馬マイノリティ

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クイーンS/アイビスSD

クイーンステークス

  • 開幕週の馬場傾向

先週開幕を迎えた今年の札幌開催は開幕初日は雨の影響を受けた馬場、2日目は乾きが進んだ馬場でレースが行われた。
コーナーを4回以上通過することになる芝1800m以上の条件では全7レースが行われ1~3枠へ入った内枠馬が5勝挙げた
しかし、逃げた馬は1頭も3着内へ入線することがなかったように内ラチ沿いを立ち回り先行馬を好位から目標にできる内枠馬が有利になりやすい状況。
特に乾きが進んだ軽めの馬場コンディションで行われた日曜のレースではその傾向が強まっており、中団に構えていた差し馬の台頭が見られていることからもレース当日の馬場状態には注意しておきたい。

  1. 開催週札幌芝1800m以上枠別成績
  2. 開催週札幌芝1800m以上脚質別成績
  3. 開催週札幌芝1800m以上,馬場状態:稍重,枠別成績
  4. 開催週札幌芝1800m以上,馬場状態:稍重,脚質別成績
  5. 開催週札幌芝1800m以上,馬場状態:良,枠別成績
  6. 開催週札幌芝1800m以上,馬場状態:良,脚質別成績
  • 近10年のレース傾向

当レースの特徴として3,4歳馬が好調、特に3歳馬は古馬と比べて3kg以上軽い斤量を背負えるメリットが大きい。
また前走で条件戦へ出走していた馬からは勝ち馬は出ておらず、前走で重賞の流れを経験している馬が有利になりやすく、斤量差が大きい別定重賞なことから前走でハンデ重賞やG1レースの厳しい流れを経験している馬が良績を収めている。
昨年はオリンピック開催に伴う変則日程により函館芝1800mでの施行となったが、通常の札幌開催時の当コースはフルゲート14頭、スタート後から最初のコーナーまでの距離も短く、コーナーの半径も緩いため道中での減速要素が少ない平坦コースなことから単純にコースロスを最小限で済ませやすい最内1,2枠馬の成績が群を抜いて良いのも特徴的だ。
内枠での争いに巻き込まれずスムーズな競馬がしやすい大外8枠馬も結果として恵まれやすいことから内・外の両極端な枠へ入った馬に注目しておきたい。
札幌開催時に出走頭数13頭以上で行われたレースは近10年で6回行われたが、最内枠有利の傾向はさらに強まっており、多頭数で先行馬には特に厳しい流れとなりやすいことから最初の1,2コーナーを8番手以降で通過していた道中後方に構えていた差し,追い込み馬の人気薄での激走も目立っている。

  1. 近10年所属別,年齢別成績
  2. 近10年前走クラス別成績
  3. 近10年枠別成績※13,21年函館開催除く
  4. 近10年出走頭数13頭以上,枠別成績※13,21年函館開催除く
  5. 近10年クイーンS,出走頭数13頭以上※13,21年函館開催除く






アイビスサマーダッシュ

  • 昨年開幕週の傾向

jra.jp
>第1回新潟競馬前にAコース部分(約3,080平方メートル)および第2回新潟競馬終了後にBコース部分を中心として(約7,990平方メートル)芝張替えを実施し、散水や肥料散布等の生育管理に努めました。第1回・第2回による損傷が大きく張替えに期間を要したため、一部生育が遅れている個所が在りますが、気温の上昇と共に生育が旺盛になっており、全体的には良好な状態です。

昨年は震災の影響を受けた福島開催の代替開催が新潟競馬場で行われたことで、大規模な芝の張替えが行われた馬場でレースが行われた。
これによって開幕週は直線内ラチ沿いの芝が特に青々しく映るほどの絶好の馬場コンディション、通常は芝の傷みが進みやすい内ラチ沿いへとは進路を求めづらい物理な不利が常時発生している直線1000mレースにおいても内ラチ沿いへ進路を選択する馬が現れるほど内枠馬が恵まれやすいトラックバイアスが発生。
これにより、内・外の両ラチ沿いを目指す上では最も距離が遠くなる4~6枠へ入った中枠馬が不利を受けやすくなる状況が見られた。
今年も昨年と同程度の芝の張替えが行われていることから引き続き最内・大外の両極端な枠へ入った馬が注目となる。

www.jra.go.jp
>第1回新潟競馬前にAコース部分の芝張替え(約2,960平方メートル)を実施し、第1回新潟競馬終了後にBコース部分を中心として芝張替え(約8,640平方メートル)を実施しました。その後、散水や肥料散布等の生育管理に努めました。7月に入り芝の生育が旺盛となり、全体的に良好な状態です。

  1. 21年7月開幕週芝コース全体枠順別成績
  2. 21年7月開幕週芝1000m


  • 近10年のレース傾向

当レースはJRAの施行条件の中で最も短い距離で行われる重賞レースなこともあり、スタートしていかに早くトップスピードへと乗せれるかが重要となる。
そのため、背負わされる斤量が軽い3歳馬や牝馬が有利になりやすく、特に4歳以上の牡馬は斤量負けしないだけの馬格が求められるため、出走頭数自体は少ないものの520kg以上の大型馬が好成績を収めている点には注目しておきたい。
これにより、道中での折り合いが求められる日本競馬で最も優れた適正を誇るサンデーサイレンス種牡馬の産駒は近10年で3着内好走馬が僅かに3頭のみと不振傾向、クラシック向きの日本主流血統とは異なる適正を持った種牡馬が力を発揮しやすいレース質となりやすいのが特徴だ。
また当コースは前述の通り他のレースで内ラチ沿いの芝が荒れやすく、使用頻度の少ない外ラチ沿いを立ち回れる馬が有利になりやすいトラックバイアスが常時発生しているため、開幕2日目で内ラチ沿いの傷みが少ない状態であっても外枠馬が有利になりやすくなっており、出走頭数が16頭以上で行われた年では1~4枠から勝ち馬が出ていないことから出走頭数も重要なファクターの一つとなっている。

  1. 近10年性別,所属別,年齢別成績
  2. 近10年斤量別成績
  3. 近10年馬体重別成績
  4. 近10年種牡馬別成績
  5. 近10年枠別成績※12年開催(開催4日目)除く
  6. 近10年出走頭数16頭以上,枠別成績※12年開催(開催4日目)除く