競馬マイノリティ

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お知らせと2022年度成績

※過去の年間成績はこちらからもご覧いただけます。
chichicastenango.hatenablog.com

お知らせ


当ブログ運営のツイッター記載の通り更新頻度や記事の内容を縮小する予定です。ご了承下さい。

2022年度開催別成績一覧


相も変わらず好不調の波は激しいですが、今年は"運"を拾いきれたことで2年振りのプラス収支。
前日に予想を出したレース含め沢山のレースへ参加した上で近2年のマイナス分も相殺できたことは大きな収穫と自信になりました。
以下に的中することができた高配当レースとその詳細について記載しました。

阪神牝馬ステークス(GⅡ)


上位3着を馬番1~4へ入った馬だけで独占したレースです。
内枠または先行持続力が求められる馬場と展開で人気薄のハーツクライ産駒が1,2人気に推されたディープインパクト産駒を完封した姿は2005年有馬記念を彷彿させますね。
血統の歴史や馬の個性が詰まったレースだったと思いますし、そんなレースを前日に予想した上で的中できて嬉しかったです。

夏至ステークス(3勝クラス)


上位3着を6頭しか出走していなかった父キングマンボ系の産駒だけで独占したレースです。
前日(土曜)は馬場状態:良でレースが行われていた東京ダートですが、当日(日曜)は開催前の降雨によって馬場状態:稍重でのスタート。
昼過ぎから再び強めの通り雨の影響を受けたことで馬場状態:重へと推移したため脚抜きも良く、芝指向のスピードが問われる先行持続力レースとなりました。
見送る予定のレースでしたが、雨の影響を受けたことで昨年の記憶が蘇り参戦を決意し発走時刻まで10分弱ながらツイッターへも緊急ツイートをする事態に。

昨年の夏至ステークスは良馬場でレースが行われていますが、直前の9R八王子ステークスから雨の影響を受け始めており実際にはJRA発表の馬場状態とは異なり稍重レベルの馬場へと推移。
筆者が推奨した8枠から9人気1着と激走したダノングリスターは昨年も大外8枠へ入って12人気ながら3着へ激走していた馬だったのです。
そして昨年の9R八王子ステークスは3頭しか出走していなかった父キングマンボ系産駒でのワンツースリー、1着馬は出走馬中で最低16人気,単勝オッズ333.5倍の支持だったため3連単の払い戻しは280万オーバーの大荒れレースとなっていました。
これに気づいた筆者は昨年の夏至ステークスもダノングリスターから父キングマンボ系の産駒と実力上位馬を相手に抑えた3連複を購入して的中することができました。

この経験と気付きがあったからこそ血統のバイアスに張った上で的中に繋げることができたのは間違いありません。

オールカマー(GⅡ)



上位3着を馬番1~3へ入った馬だけで独占したレースです。
秋の中山開催3週目の芝コースはCコース替わりに加えてレース前日(土曜)は雨の影響が残った馬場状態:不良~重でレースが行われて最後の直線では馬場外側を通っての差しが決まりやすい馬場コンディション。
この時期はまだ気温も高く洋芝のオーバーシードが施されていない野芝の生育のみでの馬場、春開催からの長期休養明けの良好な路盤であったことから好天に恵まれたレース当日(日曜)は見る見るうちに回復してレース発走時刻までにはJRA発表の馬場状態:良の発表となりました。
中山芝コースは3~4コーナーから最後の直線にかけて馬場の中ほど辺りから乾きやすい路盤の構造となっているため、結果として雨の影響が強く残っていた前日は内ラチ沿いを立ち回る馬の負荷が高く馬場外側へ進路を取っての差しが届きやすかったのです。
筆者は事前にこの傾向を知っていたためレース当日はコース替わり初週であることも含め内枠を立ち回れる馬が有利になるとファンティアにて掲載中の予想印と見解にも記載。

しかし、上位人気馬も揃って内寄りの枠へ入ったことから危険となりそうな馬は設けず内枠で配当妙味の高い本命馬2と注目パターンに該当した最内枠1との馬券を中心にした最内枠馬だけでの上位独占を狙った馬券を購入、結果として狙い通りの馬券投票を行っていた筆者は過去最高の払い戻し額を手にすることができました。
「時にトラックバイアスは馬自身の能力を超越してしまうような結果をもたらす」ということを過去に何度も経験していたことが今回のような的中に繋げることができたと言って過言ではないレースとなりました。

2歳未勝利


このレースは単勝オッズ1.4倍の圧倒的1人気に推された馬が着外へ凡走したことで3着内好走した馬が3→5→2人気と5人気以内の支持を受けた上位人気馬だけで決着したレースでありながら3連単の払い戻しは10万オーバーとなったレースです。
このレースへ参加するきっかけとなったのは2人気以下の馬であっても単勝オッズ10倍以上のオッズが見込める上にダートの才能に溢れた血統馬が複数頭出走していたこと、圧倒的1人気が力を発揮できない可能性のある血統であったことの2点。
ツイートにも記載の通り本命に選んだ9はダートGⅠ・JpnⅠ競走11勝を挙げたコパノリッキーの近親であり、同馬は古馬となってからも多くのビッグタイトルを手にしていることからも使い込まれての良化が見込める血統で前走から中1週での出走も不利にならないと判断。
対抗に選んだ6は中山ダート1800mでの代替開催で行われたGⅠフェブラリーS勝ち馬ゴールドアリュールの近親、同馬も前走から中1週での出走ながら前走は新馬戦でスタートで出遅れ終始後方を追走するも最後の直線では上がり2位となる末脚を披露しており初めてのレースを経験しての次走は前走以上のパフォーマンスが期待できそうな臨戦過程。

対して圧倒的な1人気に支持されていた14は2走前,前走と3着内へ好走しており、同馬の母レディシャツィは南米ペルーの3歳牝馬チャンピオン及び年度代表馬にも輝いた名牝で勝ち上がるのは時間の問題と言っても過言ではないほど持っている競走能力と素質は出走メンバーでも最上位でした。
しかし、南米血統はレコード決着にも強い高いスピード力を伝えることに秀でており、同馬は7月の札幌開催でデビュー後から次走までに3ヶ月以上の間隔を空けたローテーションで出走していたように自身の発揮したパフォーマンスがそのまま肉体的な反動として出やすい体質の可能性があると判断しました。
加えて前走は東京競馬場のダート1600m戦へ出走しており、芝スタートかつJRA全場で最後の直線距離が最も長いダートコースで自身のパフォーマンスを存分に発揮しやすい舞台から今回はコーナーを回る回数が増える上に起伏も激しく、最後の直線距離も短くなる中山競馬場のダート1800m小回りコース替わり。
前述の通り肉体的反動の出やすい血統であるならば前走から中2週のローテーションで起伏の激しいタフな馬場、前走から走る距離も200m延長など何一つとして上積みが見込めない条件で単勝オッズ1倍代の圧倒的な支持を集めているとあれば2着以下に敗れることも充分に考えられる状況でありました。
結果は筆者の見立て通り実力を発揮することができず、3着内はおろか掲示板外へ凡走したことで5人気以内に推された馬だけでの決着ながら高配当に手にすることができたのです。
高配当的中を掴むためには必ずしも穴馬の激走が必要なわけではなく、上位人気馬の中で馬自身の個性や馬場状況などから実力を発揮できない可能性がある馬を判別することも重要なファクターのひとつであると再認識させられたレースになりました。

タンザナイトステークス(OP)


上位3着を馬番1~6へ入った馬、上位8着までを1~4枠へ入った馬7頭が独占した超が付く内枠有利バイアスが発生していたレースです。
今年も京都競馬場改修工事に伴う変則日程によって10月8日~12月28日まで約3ヶ月間に渡るロングラン開催、レース当日を含めた開催残り5日目に施行されたこのレースは朝から小雨が降り続いたことでJRA発表の馬場状態は良から稍重まで悪化。
ロングラン開催仕様の入念な手入れが施された傷みの少ない馬場とは言えど、2ヶ月以上使い込まれた芝と路盤に雨が加わった上にこのレースは出走馬の斤量差が最大6kgもあるハンデともあってタフなレースとなることは必至。
前述のオールカマー(GⅡ)項にも記載の通り、筆者は時にトラックバイアスが馬自身の能力を超越してしまうような結果をもたらすということを過去に何度も経験していたおり、開催後半の傷みが進んだ芝と路盤+降雨の影響を受けた道悪馬場+斤量差の激しいハンデ戦という3つ要素が揃ったレースの記憶が蘇りました。
それが阪神代替開催で行われた2020年CBC賞(GⅡ)で、このレースを勝利したのが3歳秋を最後に不振に不振を極めるなど近走凡走を重ね続けて13人気に支持されていた2枠2番へ入った5歳牝馬ラブカンプー
同馬は出走馬中最軽斤量51kgと内枠を利してスタートからハナを奪い終始内ラチ沿いをロスなく立ち回る淀みのない逃げを打ち、最後の直線を迎えてなお後続を寄せ付けず逃げ切る大波乱を演出。
2着にも11人気に支持されていた3枠6番アンヴァルが激走、3着にも3人気1枠2番レッドアンシェルと馬番6よりも内の枠へ入った馬がそのまま雪崩れ込み3連単の払い戻しは240万オーバーの高配当になったのです。
スタートしてからゴールを迎えるまでにいかにして持っている力を出し切るかを競っているスプリント戦においてタフな馬場と斤量差による体力の消耗度合いは我々競馬ファンの想像を遙かに凌駕するものであるためか、ゴールを迎えるまでに全馬がバテてしまうため道中で常に前にいることや内ラチ沿いをロスなく立ち回っていることがレース結果にそのまま反映されやすいのです。
そして、そのような立ち回りを最もしやすいのが特に1~3枠へ入った内枠馬であるということになります。
以上のことからこのレースで筆者が本命に選んだのは12人気に支持されていた3枠6番エレナアヴァンティ、同馬は競走成績の波が激しい馬でありながら阪神芝1200mでは2戦1勝,3着1回と結果を残しており、いずれの好走はレース中の降雨やJRA発表の馬場状態:稍重の中で行われたレースでのものであるように時計のかかるタフな馬場を苦にしない戦績の持ち主。
先行して前にいることがそのまま有利になる馬場と条件で前走芝1000m戦での先行経験から今回は内枠を利して1,2番手で先行できそうなローテーションも決め手となり、この馬を軸に"馬"ではなく"枠"を重視したトラックバイアスに思い切って張ることを決意。
結果として12人気ながら本命6が2着と大健闘、1着に7人気3枠5番、3着には単勝オッズ109.1倍のブービー人気であった15人気1枠2番が食い込んだため3連単の払い戻しは270万オーバーの大波乱を演出。
筆者は6を軸にしたワイド,馬連,3連複を的中させることができたため、投資額に対して220倍の払い戻しを手にすることができました。

過去に苦い想いをした経験を数年の時を経てようやく馬券に活かすことができた感慨深いレースとなりました。
"同じ馬場"は二度と現れることはありませんが、"似ている馬場"には私のように何度も出会うことは少なくありません。
競馬を長く続けて楽しんでいる人ほど過去のレースの印象は大きな財産となりますので、私の馬券の買い方や競馬の考え方が少しでも参考になれば嬉しい限りです。