競馬マイノリティ

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先週までの傾向と今週の馬場

ターコイズステークス

今開催の中山競馬場芝コースは前開催の傾向を引き継ぎ、内枠や内を立ち回れる先行馬が優位な状況。
当レースもG3昇格後の近4年では内枠や4コーナーを3番手以内で通過した馬が優位な傾向が続いている。

今週は前日の天気が雨予報。雨量次第ではレース当日もその影響が大きく残る懸念があり、近4年の傾向はJRA発表の馬場状態が良馬場でのもので単純に鵜呑みにはできない。
中山芝コースの特徴として、2014年の馬場改修工事により特に3~4コーナーの馬場中~外側の水捌けが大幅に改良された。
これにより雨の影響が強く残る馬場では3~4コーナーを外から進出しての差しも決まりやすくなり、JRA発表の馬場状態が不良で行われた今年の中山牝馬Sも差し馬が台頭した。注意したい特徴だ。

2017年ターコイズS
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2018年ターコイズS
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2019年ターコイズS
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2020年ターコイズS
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2020年中山牝馬S
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朝日杯フューチュリティステークス

Bコースへ替わり3週目、昨年と比べて4週多く使い込まれた直線内ラチ沿いはほぼ全馬が避けて通るほど傷みが進んでいる。
内を立ち回る先行馬にとっては稍タフな馬場で、外枠の馬や後方から競馬をする差し,追い込み馬が有利になりやすい。
直近は雨の影響も受けず、冬季らしく乾燥した気候なのもあり2歳戦ではレコードが記録されるほど軽めの馬場状態へシフトしていた。
これを受けて筆者は自信も持って阪神JFの本命馬を推奨することができました。
1着馬は阪神芝1200mでレコードを記録したビリーヴと同牝系に母母父は日本の馬場と相性の良いヘイロー系タイキシャトル
2着馬の父ロゴタイプは自身もレコード決着に強く、ヘイローの影響を強く受け日本へ適応したシングスピール系で特に牝馬は芝1200~1600mの短距離路線で活躍。
3着馬も最近話題の母父キングヘイローで自身も初G1制覇が芝1200mと短距離指向のスピード持続力が求められている馬場状態だった。

今週は前日、前々日が雨予報。こちらも雨量次第ではレース当日もその影響が大きく残る懸念があり、少なくとも先週の乾いたレコードが出やすい馬場とは真逆の傾向になることが予想される。
使い込まれて内が荒れた馬場で週中に雨の影響を受けたレースといえば2020年阪神開催での中京記念がイメージに近い。
多頭数なこともあり内枠馬が物理的に外へ出せず、外枠の追い込み馬が上位を独占したレースとなった。

2020年中京記念
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