競馬マイノリティ

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夏競馬最終週2021

札幌2歳ステークス

今年は変則日程の関係もあり馬場状態は良好な状態を保ちながら開催が進んだ。
最終週を迎え馬場の内もそこまで悪くないが札幌の特性か緩やかなコーナーを外からスムーズに加速しながら進出しての差しが目立つ。
当レースは近5年でも8枠馬が毎年連対、6頭が3着内に好走。今年も外が優位になる可能性が考えられる。
血統的にはゴールドシップを筆頭にステイゴールド系の好走目立つが先日亡くなった欧州リーディングサイアーに11年連続で君臨した大種牡馬ガリレオの血を引く馬は5年で4頭が出走、その4頭全て3着内へ好走とこちらも注目だ。

小倉2歳ステークス

夏の小倉も変則開催に加えてアグネスワールドが22年保持してきたレコードが更新される異例のスピードが求められる馬場と天候不順の影響を受けたタフな馬場を繰り返し開催が進み馬場の内の状態はかなり悪い。
今週は週中の雨の影響が残る状態でレースが行われそうだが、土日の好天次第では先週と同レベルの時計も考えたい。
スピードがそれなりに求められる馬場ならウマ娘でお馴染み藤田オーナー所有馬デュガに注目したい。
デビュー戦が不良馬場で行われたオープン特別戦とレースを経験した他馬に混じりペースにも馬場にも戸惑いながら3着と能力の片鱗を見せた。
母系にはゴーンウエストダンチヒといったJRA芝1200mレコードをいくつも持っているスピードの血。良馬場なら前走以上のパフォーマンスも期待できそうだ。

新潟記念

春に地震の影響を受けた福島の代替開催があったことで芝を張替えての開催となった夏の新潟。
開催も進むに連れて馬場の中から外側のほうが状態も良く走りやすいものの能力がある馬にとっては長い直線で内を通る不利が少ない。
スタートから向正面を長く走る新潟芝2000mでは馬場の良い部分を選んで走れる内枠の馬のメリットが大きいのが特徴だ。
先週行われた新潟芝の全レースで3番人気以内の馬が連対し続けるなど固い決着が続いた。実力を発揮しやすい馬場状態と言える。
上位人気に推されそうな馬ではザダル、ラインベックの2頭を危険視したい。


ザダル前走は先行馬が揃い3コーナー5番手以内で通過した馬が軒並み二桁着順に沈む前崩れの展開を差して1着、明らかな展開利があった。
3,4着馬は次走で精彩を欠きメンバーレベルにも疑問符が付く。

ラインベックは当レースを2年連続2着ジナンボーの全兄弟、母は名牝アパパネ
血統背景からも周囲の期待は大きいが前走は小頭数8頭でレースが行われ超がつくスローペースの流れを3コーナー4番手以内で通過した馬だけで上位を独占した。こちらも明らかな展開利があった。
世代レベルが疑問視される4歳世代牡馬だけにこの勢いを信頼するまではどうか。