紫苑ステークス
G3へ昇格後5年間で前走オークス組が21頭出走、7頭が3着内へ好走。昨今のトレンドから有力馬が前哨戦を回避し本番へ向かうため春の実績馬の取捨は慎重に行いたい。
今年のオークスは1倍台の人気に推されたソダシとそれをマークする先行馬に厳しい流れ、3コーナー8番手以内で通過した馬は軒並み二桁着順に沈んだ。
3コーナー10番手以降で通過した馬で1~6着までを独占、次走で古馬G1馬を相手に巻き返したソダシを見るに展開の不利があったことは明白と言える。
外枠が有利になりやすいレース傾向から二桁馬番の馬にも注目したい。
セントウルステークス
京都競馬場改修工事に伴って昨年に引き続き中京芝1200mでの施行。
開幕週の馬場に加えてコース形態からもテンが早い先行馬やラチ沿いをロスなく立ち回れる内枠の馬が有利になりやすい。
昨年の当レースも3コーナー8番手以内で通過した馬で5着までを独占、内3頭は4コーナー4番手以内で通過した先行馬だ。
この傾向や馬場状態と真逆の関係にあるのは今年の高松宮記念、鞍上含め上位人気に推されそうなレシステンシアは時計の早い芝1200mの流れをまだ経験していない。
テンのスピードではスプリント路線を歩んできた馬と比べれば当然劣る。当日の馬場状態、枠順次第ではパフォーマンスを大きく落とす可能性も考えられる。
血統的には近1年の同コース重賞OPクラスではロベルトの血を引く馬が必ず3着内へ好走していることも注目だ。