競馬マイノリティ

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紫苑S/セントウルS/京成杯AH

※昨年の記事はこちらからもご覧いただけます。
chichicastenango.hatenablog.com

紫苑ステークス

  • 昨年秋開催開幕週の傾向

秋競馬開幕週を迎える中山芝コースは例年通りBコースでの施工。
この時期の芝コースは野芝の生育のみでの馬場でレースが行われるため、一般的な起伏の富んだタフな競馬場とのイメージとは裏腹に2012,19年には芝1600mの世界レコードが記録されたほど軽くて走りやすい馬場コンディションになりやすいのが特徴。
昨年の中山秋開催開幕週に芝で行われた全12レースでは8枠から勝ち馬は出ておらず逃げた馬13頭中8頭が3着内へ好走したように小回りコースらしく道中内ラチ沿いをロスなく立ち回れる内枠馬や先行馬が有利になりやすい状況が見られている。

しかし、コーナーを4回通過することになる1800〜2000mコースにおいては全5レースが行われたものの1〜3枠へ入った馬から勝ち馬は出ていない
近年の開幕週の馬場はエアレーション及びシャタリング作業が加えられていることでクッション性に富んだ路盤でレースが行われることから馬場外側へ進路を取っての差しも決まりやすい内外フラットな馬場コンディションとなりやすい。
これによってゴール前にスタート地点がある芝1800~2000mコースでは外枠馬に掛かる負担が軽減されるため、むしろ開幕週においてはメリットの方が大きくなっている可能性も高く注意が必要だ。

  1. 昨年秋開催開幕週中山芝全体枠別成績
  2. 昨年秋開催開幕週中山芝全体脚質別成績
  3. 昨年秋開催開幕週中山芝1800~2000m枠別成績
  4. 昨年秋開催開幕週中山芝1800~2000m脚質別成績
  • 過去6年のレース傾向

2016年に重賞(GⅢ)に格付けされて以降の傾向として前走から2ヶ月以上間隔を空けて出走してきた馬や前走で2000m以上のレース経験馬が好走傾向にある。
中でも前走で優駿牝馬(オークス)へ出走していた馬は馬自身の素質や能力面からも堅実に走る。
また前述の昨年コース傾向のような馬場コンディションでレースが行われやすいことから過去6年の勝ち馬はいずれも5〜8枠へ入った外枠馬、特に3着内好走馬18頭中6頭が大外8枠馬である点にも注目したい。

  1. 過去6年所属別成績
  2. 過去6年出走間隔別成績
  3. 過去6年前走クラス別成績
  4. 過去6年前走距離別成績
  5. 過去6年枠別成績[
  6. 過去6年脚質別成績[

セントウルステークス

  • 近2年秋開催1~2週目の傾向

京都競馬場改修工事に伴い今年も中京競馬場で代替開催が行われる。
中京競馬場中山競馬場同様にこの時期の芝コースは野芝の生育のみでの馬場でレースが行われるため、昨年,一昨年共にレコードタイムが記録されたように軽くて走りやすい馬場コンディションになりやすい。
近2年中京秋開催1~2週目に芝1200~1400mで行われた全12レースでは最内1,2枠から勝ち馬が出ておらず、特に当レースが行われる芝1200mに限定すると3着内好走馬18頭中9頭が6~8枠へ入った馬逃げた馬は全て着外に敗れているように外枠に入った差し馬が有利になりやすい状況が見られている。
近年の開幕週の馬場はエアレーション及びシャタリング作業が加えられていることでクッション性に富んだ路盤でレースが行われることから馬場外側へ進路を取っての差しも決まりやすい内外フラットな馬場コンディションとなりやすい。
これにJRA全場で最も最後の直線距離が長い芝1200mコースであることも加わり、多頭数になるほど内枠馬が有利になりやすいコース形状ながら開幕週においては外枠であることが不利になりづらく、むしろメリットの方が大きくなっている可能性も高いため注意が必要だ

  1. 20,21年秋開催1~2週目中京芝1200~1400m枠別成績
  2. 20,21年秋開催1~2週目中京芝1200~1400m脚質別成績
  3. 20,21年秋開催1~2週目中京芝1200m枠別成績
  4. 20,21年秋開催1~2週目中京芝1200m脚質別成績
  • 近2年のレース傾向

京都競馬場改修工事に伴う代替開催によって中京芝1200m施行で行われた近2年のレース傾向としては、3着内へ好走した馬は輸送による環境の変化や疲労などの不安が少ない関西馬のみ。
前述の通り当コースはJRA全場の芝1200mコースで最も最後の直線距離が長く、開幕週のクッション性に富んだ馬場も加わって前走1600mのレースへ出走していたマイル指向の馬は8頭出走して4頭が3着内へ好走している点には特に注目しておきたい。

  1. 20,21年性別,所属,年齢別成績
  2. 20,21年出走間隔別成績
  3. 20,21年前走クラス別成績
  4. 20,21年前走距離別成績
  5. 20,21年枠別成績
  6. 20,21年脚質別成績

京成杯オータムハンデキャップ

  • 昨年秋開催開幕週芝外回りコースの傾向

紫苑S項記載の昨年傾向と併せてご覧ください。
昨年の中山秋開催開幕週に芝外回りコースで行われた全7レースでは内回りコースとは異なり5~8枠へ入った外枠馬は1勝を挙げるに留まっており3着内好走馬21頭中8頭が最内1,2枠へ入った馬であったように対照的な傾向が見られている。
外回りコースは2コーナー付近からJRA全場で最も高低差の激しい約4,4mの急坂を駆け下りることになるため、野芝の生育のみでレースが行われる秋開催時は特にタイムトライアル的なレース質になりやすいことがこのような傾向の偏りを示す一つの要因となっている。
現在中山芝外回りコースで施行されている1200,1600,2200mのレコードタイムはいずれも秋開催時に記録されたものである。

  1. 昨年秋開催開幕週中山芝1200~1600m(外)枠別成績
  2. 昨年秋開催開幕週中山芝1200~1600m(外)脚質別成績
  • 近7年のレース傾向

路盤改修工事が行われた馬場でレースが行われるようになった2015年以降の当レース傾向として、ハンデ重賞なことから斤量負けしないだけの500kg以上の馬格のある馬が好調。
56.5kg以上の重いハンデを科せられた馬から勝ち馬は出ておらず、前走から出走間隔が詰まったローテーションで出走してきた馬も不振傾向。
またサマーマイルシリーズ最終戦ということもあり、前走でハンデ戦で行われた重賞レースを経験している馬は条件慣れが見込めることからも有利に働きやすい。
前述の通り野芝の生育のみでレースが行われる秋開催開幕週の軽い路盤なことかディープインパクト産駒とは特に相性が良く大外7,8枠へ入った馬はコースロスの影響が響くためか勝ち馬が出ていない点にも注意しておきたい。

  1. 近7年性別,所属,年齢別成績
  2. 近7年斤量別成績
  3. 近7年馬体重別成績
  4. 近7年出走間隔別成績
  5. 近7年前走クラス別成績
  6. 近7年前走距離別成績
  7. 近7年種牡馬別成績
  8. 近7年枠別成績
  9. 近7年脚質別成績