ファルコンS/阪神大賞典/スプリングS/フラワーC
ファルコンステークス
開幕週の中京競馬場芝コースはAコースへ替わり、芝を張り替えた影響も大きく日曜はレコードが記録されたように速い時計も出やすい馬場状態。
先週芝で行われた全9レースで3着内へ好走した27頭中18頭が1〜4枠馬、内ラチ沿いを立ち回れる先行馬や内枠馬が有利になりやすい状況。
しかし、今週末は金曜からレース当日にかけて雨予報。雨量次第では大きく傾向が変わる可能性があることから当日の傾向に注意したい。
近10年で道悪で行われた当レースの傾向では、12年勝ち馬ブライトラインは古馬になってからダート重賞戦線で活躍、15年大波乱の立役者14人気激走タガノアザガルは父が凱旋門賞馬バゴ、16年不良馬場で勝利したトウショウドラフタの父は重馬場の日本ダービーを制したネオユニヴァース産駒アンライバルド、20年勝ち馬シャインガーネットも不良馬場の日本ダービーを制し、凱旋門賞などタフな海外の馬場で最も実績を残すステイゴールド系の3冠馬オルフェーヴル。
芝1400m重賞は主にスプリントとマイル路線の馬の混合戦。双方の中間的な適正を問われることになるが、当コースはスタートから最初のコーナーまでの距離、直線も長く坂もある構造は東京芝1600mに近い構造をしていることからマイル適正を問われやすい。
当レースの傾向としても前走1200m経験馬が特に不振な傾向には注目だ。
前走距離 | 成績 |
---|---|
1600m | 6,5,7,55 |
1400m | 4,4,2,43 |
1200m | 0,0,1,40 |
2000m | 0,1,0,0 |
阪神大賞典
今開催の阪神競馬場芝コースは芝を張り替えた影響が大きく速い時計も出やすい馬場状態。特に内ラチ沿いを立ち回れる先行馬や内枠馬が有利になりやすい状況。
先週行われた重賞レースでも昨年同様に内枠馬が上位を独占、昨年に近い馬場状態が続いている。
阪神地方も今週末は金曜からレース当日にかけて雨予報。雨量次第では大きく傾向が変わる可能性があることから当日の傾向に注意したい。
昨年の当レースは道悪で行われたためそちらが参考になりそう。
1~3着馬は上がり3Fのタイムが1,2位、2,3着馬に関しては3コーナーを最後方で通過した追い込み馬。
いずれの馬も490kgを超える大型馬で近10年でも道悪で行われた12,19年に3着内へ好走した9中8頭が490kg以上の馬体重だった。
12年に圧倒的な1番人気に推されて2着に負けたオルフェーヴルは460kg台の小柄な馬、同馬の場合は馬体重以外が敗走の要因であろうものの馬体重が何かのヒントになるかもしれない。
近10年のレース傾向としては内回りコースの長距離レースでありながら小頭数で行われることが多く、外枠が不利になりにくいことから5~8枠が8勝を挙げている。
またG2レースなこともあり出走馬のレベルが高くなりやすいことから前走でG1レースへ出走していた馬、特にジャパンカップや有馬記念へ出走していた馬が好調。
出走頭数自体が少ないものの関東馬が不振な点にも注意しておきたい。
枠 | 成績 |
---|---|
1 | 2,0,2,6 |
2 | 0,1,2,7 |
3 | 0,1,1,8 |
4 | 0,1,2,8 |
5 | 1,0,1,10 |
6 | 1,4,1,9 |
7 | 2,1,1,14 |
8 | 4,2,0,14 |
1~4 | 2,3,7,29 |
5~8 | 8,7,3,47 |
前走G1 | 成績 |
---|---|
ジャパンカップ | 1,0,1,2 |
有馬記念 | 4,6,1,5 |
所属 | 成績 |
---|---|
関東馬 | 0,1,0,14 |
関西馬 | 10,9,10,61 |
スプリングステークス
先週行われた芝での全10レースは、外回りコースでの5レースの傾向では内ラチ沿いを立ち回れる先行馬や内枠馬が有利になりやすい状況。
対照的に内回りコースでの5レースの傾向では内ラチ沿いの傷みが進行したためか差し馬や外枠馬が有利になりやすい状況。
関東地方も金曜からレース前日にかけて雨予報。当日は雨の影響が残る馬場でレースが行われることが想定される。
中山芝コースの特徴として、2014年の馬場改修工事により特に3~4コーナーの馬場中~外側の水捌けが大幅に改良された。
これにより雨の影響が強く残る馬場では3~4コーナーを外から進出しての差しも決まりやすくなり、JRA発表の馬場状態が重・不良で行われた昨年の中山1800m重賞も差し馬が台頭。特に注意したい特徴だ。
血統的には今年の中山芝コースはエイシンフラッシュ産駒が重賞初勝利を挙げたように路盤はかなりタフ、凱旋門賞などで実績を残す欧州指向の強い血統が能力を発揮しやすい。
先週行われた中山芝1800mに出走した父ステイゴールド系の産駒は6頭中3頭が3着内へ好走、重賞では15番人気ながら1着激走と大波乱を演出したように特に注目してみたい血統。
対照的に父ディープ系は不振傾向、重賞レースで4コーナーを5番手以内で通過しなかったディープ系の産駒は1頭も3着内に入れていない。※ファンティアコラムにデータ掲載中
週末の雨の影響も相俟ってこの傾向は更に強まるであろうと推測する。
フラワーカップ
※馬場状態などについてはスプリングS項へ記載の通りのため割愛させていただきます。
日曜から月曜にかけて天候は晴れの予報。この時期にしては気温も高めでそれなりに乾きが進むことが見込めそう。
内ラチ沿いの傷みが進んだ部分は日差しが路盤に届きやすいためか、馬場の乾きに影響しやすくなるため先行馬や内枠馬に注意したい。
当レースの傾向としても馬場改修後の15年以降で勝ち馬は全て3コーナー5番手以内、4コーナーを4番手以内で通過した先行馬、内5勝は3,4コーナーを2番手以内で通過した馬が挙げるように逃げ・先行脚質の馬が有利になりやすい傾向が続いている。
血統的には直近5年は父か母父がディープ系の産駒が毎年連対しているように、馬場改修後の15年以降では24頭が出走して8頭が3着内に好走している。
しかし昨年末から中山芝重賞ではディープ系の苦戦が続いているため、特に先行経験がないディープ系は逆張りしてみても面白いのではないだろうか。