競馬マイノリティ

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秋のG1開幕と開催最終週

シリウスステークス

昨年に引き続き中京ダ1900mでの施行となるが週末にかけて台風の影響は避けられず降雨の加減次第では重~不良の時計が出やすい馬場を想定したい。
通常は重賞が組まれないコースのため昨年の同レースと今年同条件で行われた平安ステークスを参考にする。
昨年1着馬はユニコーンSをレースレコードで駆け抜け後にフェブラリーSを制覇、2着馬もフェブラリーSを始めとしたG1馬を多数輩出したゴールドアリュール産駒、平安Sの1着馬もゴールドアリュール後継種牡馬スマートファルコン、2着馬は近3年で23頭が出走した東京ダ1600mの3着内脅威の43.5%(6,2,2,13)を誇るタピット産駒といったように東京ダート1600mで良績を納める血統と高相性だ。

※近5年の中京ダ1900m(古馬混合戦)におけるゴールドアリュール産駒成績(5,6,2,13)
勝率17%
連対率38%
複勝率45%
単勝回収率146%
複勝回収率128%

スプリンターズステークス

開催最終週に組まれる秋G1開幕戦、こちらも台風の影響は避けられそうにもなくどれだけ回復した馬場状態でレースを迎えられるかに注目したい。
今開催は明確に内枠が有利になりやすい傾向が続いた。開催前半は逃げ・先行馬が特に有利だったが開催を重ねる毎に道中は内で脚を溜めている差し馬の台頭も目立つようになり比較的フラットな馬場という印象を受けた。
先週までに行われた4つの重賞レースを見ても内枠(一桁馬番)へ入った馬こそが高配当へ繋がる使者となりそうだ。

紫苑S
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京成杯AH
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セントライト記念
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オールカマー
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凱旋門賞

近年の傾向ではシャンティイ競馬場で行われた2016,17年を除いてフランス調教馬の人気薄での活躍が目立つ。
2013年は3冠馬オルフェーブルを5馬身置き去りにして制覇、翌年6人気の低評価を覆し連覇を成し遂げた言わずと知れた名牝トレヴ、2019年は史上初の3連覇を懸けて挑んだ歴史的名馬エネイブルを最後の直線大外一気で差し切ったヴァルトガイストは9人気とこちらも人気薄での勝利だった。
そしてこの2頭に共通することは日本と馴染み深いフランス版宝塚記念でもあるサンクルー大賞を勝利している。
凱旋門賞のパイオニアともいえるエルコンドルパサーや同馬を破り凱旋門賞馬となったモンジュー、2005年ジャパンカップレコードタイムで駆け抜けたアルカセットも制覇したレースだ。