毎日杯/日経賞/ドバイWCデー/マーチS/高松宮記念
毎日杯
今開催の阪神芝コースは芝を張り替えた影響が大きく速い時計も出やすい状態。特に内ラチ沿いを立ち回れる先行馬や内枠馬が有利になりやすい状況だが、阪神地方は今週末も悪天候の予報。
当日の雨量次第では道悪で行われた先週の芝全9レースにおいてオルフェーヴルやエイシンフラッシュ産駒が複数頭3着内へ好走したように凱旋門賞などで実績を残す欧州血統が実力を発揮しやすい馬場状態が想定される。
今開催の芝1800m外回りコースはここまでに9レース行われ、3着内へ好走した27頭中5人気以下の馬はわずか5頭。
当レースの傾向としても近10年で3着内へ好走した5人気以下の馬はわずか5頭、人気上位馬が実力を発揮しやすいレース。
直線が長く紛れが少ないコースなためか特にディープインパクト産駒が好調。近10年で5勝を挙げ、16年を除いて3着内へ17頭が好走している点は見逃せない。
日経賞
中山芝コースも先週は雨の影響を受けた馬場でレースで行われ、上級条件では特に先行馬や内枠馬が有利になりやすい傾向が見られた。
今週はレース当日に雨の影響を受ける可能性はそれほど高くない予報ではあるが、週中にそれなりの降水量が記録されており使い込まれタフな路盤の状態からも乾ききった馬場でのレースは望めそうにない。
当日は良馬場発表であっても安易には鵜呑みにできなく、先週に近い馬場コンディションが想定される。
先週の傾向とは対照的に当レースは近10年で5~8枠で8勝を挙げるように外枠が有利になりやすい。
また4歳馬が好調な点にも注目してみたい。
枠 | 成績 |
---|---|
1 | 1,1,0,9 |
2 | 0,1,3,10 |
3 | 1,1,0,15 |
4 | 0,2,2,13 |
5 | 2,1,1,15 |
6 | 1,4,1,13 |
7 | 2,0,2,15 |
8 | 3,0,1,16 |
1~4 | 2,5,5,47 |
5~8 | 8,5,5,59 |
世代 | 成績 |
---|---|
4歳 | 5,6,1,17 |
5歳 | 2,2,4,27 |
6歳 | 3,1,2,26 |
7歳 | 0,1,2,18 |
8歳 | 0,0,1,8 |
ドバイワールドカップデー
日本馬の活躍が目立つ舞台。
起伏が少ない左回りコースで直線も長いため芝コースでは特にサンデー系のスピードが活かしやすい。
ダートコースは先行馬が有利になりやすい砂質のためダート競馬が主流のアメリカ生産馬は堅実に走る。
そして、芝・ダートどちらのジャンルにおいても高い適正を見せるのがわずか1世代の産駒を残してこの世去ったドバイミレニアム系。
昨年ドバイターフを勝利したロードノースは父ドバウィ、クロノジェネシスやラヴズオンリーユーを相手にドバイシーマクラシックを制覇したミシュリフの父メイクビリーヴもドバイミレニアムの系統。
2016,18年のドバイWCで強豪アメリカの一流馬を相手にどちらも6人気以下で3着内へと好走したムブタヒージも父はドバウィであることからもドバイで特に注目すべき血統。
またメイダン競馬場は新潟競馬場に近いコース形状のため新潟実績も役に立つ。
ドバイWCで2着へと好走したトランセンドは重賞レパードS勝ち馬、チュウワウィザードは2勝クラスでの勝利実績があった馬だった。
マーチステークス
中山ダート1800mで行われる唯一のハンデ重賞。
当レースの傾向としては起伏の多いコースでのハンデ戦なこともあり斤量に負けないだけの馬格が求められるためか、近10年で3着内へ好走した30頭中18頭が500kgを超える大型馬。
そして、3着内へ好走した30頭中20頭は父が芝向きのスピードに優れる産駒を多く輩出するサンデー系以外の馬である点にも注目したい。
過去に代替開催のため当コースで2度行われたG1レースの勝ち馬イーグルカフェは芝マイルG1勝利実績があり、ゴールドアリュールは全妹オリエントチャームの産駒にマイルG1馬ペルシアンナイトがいることからも芝マイルでの適正に優れる血統に向いた舞台と言える。
高松宮記念
今開催の中京芝コースは芝を張り替えた影響もあり、レコードが記録されたように速い時計も出やすい状態。内ラチ沿いを立ち回れる先行馬や内枠馬が有利になりやすい馬場。
先週は降雨の影響もあり芝1400m以下の短距離レースでは、雨の影響が強く残る土曜のレースでは差し馬の台頭が目立ち、乾きが進んだ月曜のレースではこれまで通り先行馬が有利になりやすい傾向が見られた。
当コースはフルゲート18頭でレースが行われることが多く、コース形状も相俟って先行馬や内枠馬が有利になりやすい。
今週からBコースへ替わることもあり、この傾向に拍車がかかる可能性が高い。
昨年は第1,2回開催を通じてタフな馬場でレースが行われたこともあり、当日も雨の影響を強く受けたためか外枠馬が上位着順を独占したが、直近5年では内枠馬が特に優勢な傾向。
先週同様レース前日に雨予報もあるため、降雨の影響が強く残る馬場では内枠の差し馬、雨上がりで乾きが進んだ馬場では内枠の先行馬に注目してみたい。
血統的には、近10年で3着内へ好走した30頭中22頭は父がサンデー系以外の馬。
その内アドマイヤムーン産駒が5頭、2015年には香港馬が勝利していることからも香港で実績を残す馬や活躍した父の血を引く馬は当レースへ高い適正を見せている。