競馬マイノリティ

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週末の天候次第で求められる適正が変わる

府中牝馬ステークス

開幕週の馬場は極めて良好、直線で速い上がりが使える馬や日本の主流血統が好調だ。
出走頭数が揃ったレースではスムーズに馬場の外目を回せる外枠が比較的有利に映る。
13頭立てだった毎日王冠と同コースで行われる府中牝馬Sはフルゲートが濃厚、天気予報からも土曜日は雨の影響を受けることはなさそう。
枠の傾向が顕著なコースなだけに枠順には引き続き注目したい。
上位人気が予想されるであろうシャドウディーヴァは出走頭数がパフォーマンスに影響する馬。
多頭数のペースや馬群に揉まれるのが苦手など様々な要因があるのだろうが、2着となった昨年とは全く違う馬場と頭数でのレースになることが予想されるだけに安易に信用するのは軽率だろう。

※シャドウディーヴァ出走頭数別成績(1ゲート12頭)
~12頭(2,2,1,1)
13頭~(0,3,2,11)

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秋華賞

京都競馬場改修工事に伴って今年は阪神内回り芝2000mでの施行、春に行われる大阪杯と同舞台である。
こちらも開幕週の馬場状態は極めて良好、近1年の傾向から内を通るアドバンテージを考慮したが体力が完成されてきた上級条件クラス馬なら直線が短い内回りコースであっても差しが届く。
外を回す不利も少なくフラットな馬場状態と言えるが、週末の天気は悪天候が見込まれ雨量次第では大阪杯のように4コーナー通過順で前にいた馬がそのまま雪崩れ込むような先行決着も考えられる。
1,2人気が想定される先行脚質のソダシにとってそのような馬場状態での展開利は大きいであろうが、桜花賞グランアレグリアが記録したコースレコード1.6秒更新した超快速馬であり、飛びの大きな走りからも父クロフネから想像されるダート向きのタフさ馬力とは真逆の能力の方向を示していると言える。
実際にJRA発表の馬場状態が重・不良で行われた今年の大阪杯神戸新聞杯では過去にレコードタイムで重賞制覇実績があるG1馬たちが人気を裏切り続けている。過信は禁物だ。

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