競馬マイノリティ

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中山開催最終週

東海ステークス

ここまでの中京競馬場ダートコースは多少の雨や降雪はあったが、大きな影響を及ぼすこともなく先週まで良馬場で推移。
今開催は凍結防止剤の散布が行われ良馬場発表ではあるものの適度に水分を保持しているためか、脚抜きも良く芝指向のスピードが活きるため差しも決まりやすい。
先週行われたダート1800m全5レースの1着馬は1,2人気、3着内へ好走した5人気以下の馬は2頭しかおらず実力馬が能力を発揮しやすい馬場状態と言える。

血統的には先々週ロードカナロア産駒が好調だったように芝ダート問わずに活躍馬を輩出するキングマンボ系の血を引く馬に特に向いた状態。
先週同コース条件に出走した父or母父キングマンボ系15頭中5頭が3着内へ好走してる点も強調材料だ。
他にもヘニーヒューズパイロ、新種牡馬ドレフォンといった日本の芝でも活躍馬を輩出したアメリカで繁栄するノーザンダンサー系、エーピーインディ系の血を引く馬も同様にフィットする。

当レースの傾向としては近10年で5歳馬が7勝、京都開催時を除いても5勝を挙げる好調ぶりは見逃せない。

レース傾向 成績
5歳馬/近10年 7,4,4,23
5歳馬/中京限 5,3,3,15
5歳/中京/関西馬 5,1,2,11
5歳/中京/5人気以内 5,1,2,3
5歳/中京/関西/5人気 5,0,1,2

アメリカジョッキークラブカップ

第1回中山開催も最終週、昨年末から天候に恵まれこともあり雨や先日の降雪の影響も少なく大きな芝の傷みは見られない。
とはいえ下の路盤自体は約2ヶ月使い込んだこともありタフなコンディションへ推移してきたように映る。
先週行われた芝での全9レースで1番人気が勝利したのは3歳馬限定の下級条件4レース、2勝クラス以上では1~3人気から勝ち馬は出ておらず連対した馬も1頭のみと全体的に荒れ模様。

血統的にも京成杯エイシンフラッシュ産駒が重賞初勝利を挙げたようにリーディング上位種牡馬を父に持つ馬が力を発揮しづらいタフな馬場。
エイシンフラッシュの父キングズベスト凱旋門賞ワークフォースを輩出、母ムーンレディはドイツの牝系で昨年道悪で行われた凱旋門賞で勝利したドイツ馬からもタフな馬場を苦にしない血統構成。
当レースも父がサンデー系以外または母系に欧州で繁栄する血を補われたサンデー系に向く。
近2年続けて3着ラストドラフトの父ノヴェリストは欧州のタフな馬場でレコードを記録したドイツの歴史的名馬。
2017年7人気1着タンタアレグリア19年7人気1着シャケトラはどちらも母系に欧州の名血サドラーズウェルズの血を補われたサンデー系の馬だった。

レース傾向としては近10年で4歳馬が22頭出走し10頭が3着内と好相性、ローテーション的には前走3000m以上のレースへ出走していた馬にも注目したい。

レース傾向 成績
4歳馬 2,5,3,12
4歳馬/15年以降(馬場改修後) 2,4,2,8
前走3000m以上(15年以降) 3,3,0,18
前走3000m以上G1 9-2,3,0,4
4歳馬/前走3000m以上G1 8-1,3,0,4