競馬マイノリティ

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鳴尾記念/安田記念

鳴尾記念

京都競馬場改修工事に伴って昨年に引き続き中京芝2000mでの施行。今週からBコースへ替わりレースが行われる。
今開催の中京芝コースは不安定な天候により雨の影響を受けた馬場でレースが行われることも少なくなかったが、開幕週から重賞レースでレコードタイムが計測されたように速い時計が記録される路盤は良好な状態を維持。
先週土曜は前日の降雨の影響が残る中でレースが行われたものの、初夏の高めの気温によって乾きが進み翌日までにはほぼ回復。
馬場が乾いた日曜は芝で全6レースが行われ、最初のコーナーを2番手以内で通過した逃げ,先行馬が4勝を挙げるように道中内ラチ沿いを立ち回れる先行馬や内枠馬がなりやすい状況が見られた。





今開催の芝コース全体の傾向としても内枠馬が有利になりやすい傾向が見られている。

内芝2000mで全16レースが行われ、1~3枠馬だけで11勝を挙げているように内枠であるメリットが大きい。

直近1年で行われた中京芝2000m重賞は先行馬有利の傾向が続いており、中でも逃げ馬が恵まれやすい状況。※下記記事参照
chichicastenango.hatenablog.com
前開催で行われた金鯱賞においても同様の傾向が続いており、今回も引き続き先行馬や内枠馬には特に注目してみたい。

近10年の当レース傾向としては、前走でG2クラス以上のレースへ出走していた馬が優秀な成績を収めている。
対照的に前走G3クラス出走馬はハンデ重賞やダート重賞へ出走しており能力的に疑問符が付く馬が紛れていることから成績が奮わない。



安田記念

先週からCコースへと替わった東京芝コースは今開催の芝レース全体傾向として比較的外枠が優勢。

直線では傷みが進行した内ラチ沿いを通るメリットが薄く、特に15頭以上の多頭数レースでは状態の良い馬場外側へと進路を求めやすい外枠馬がより優位になりやすい状況。

日本ダービー翌週に開催される当レースは3歳以上が出走できるG1レースだが、今開催の古馬混合,出走15頭以上の条件で行われた芝全8レースでは6~8枠馬だけで6勝を挙げるようにより顕著なバイアスが現れている点に注目しておきたい。

近10年の当レース傾向としては、前走1600m出走馬の半数以下の出走頭数にも関わらず前走1400m以下のレース経験馬が5勝を挙げているようにスプリント寄りの道中ペースを経験している馬が好成績を収めている点にも注目しておきたい。

また当レースも5~8枠馬が7勝を挙げており、今開催同様に外枠が恵まれやすい傾向が見られている。