血統
スカーレットインクはアメリカ生産馬で父Crimson Satanはアメリカ2歳チャンピオン、父･母いずれもアメリカ産馬で競走馬としては1戦0勝で引退した。
自身の代表産駒として芝マイル前後の路線で活躍したスカーレットリボンやスカーレットブーケらの重賞ウイナーを輩出。
ダートが主流のアメリカ血統らしく筋肉量が豊富で体力の完成も早く、同姉妹も母の影響を強く受けているためか芝短距離の新馬戦を逃げて圧勝する仕上がりの早さを見せた。
残した産駒を通じてダイワメジャーやダイワスカーレットなど歴史的名馬の母母としても大きな成功を収める。
特徴
代を重ねてもスカーレットインクの遺伝力が強く残っており、筋肉量の多さや新馬から高いスピードを発揮できるだけの体力完成度の高い産駒が多い。
中でも牡馬は筋肉量豊富な大型馬が多く、持久力に秀でるためサカラートやヴァーミリアンなどダート中長距離路線で活躍する産駒を多数輩出し、ダイワメジャーにおいては皐月賞や天皇賞(秋)、有馬記念など芝中長距離においても優秀な成績を収めている。
ホルモンバランスなど生理機能の違いがある牝馬においても筋肉量豊富ながら柔軟性高い素軽いタイプの産駒に出やすいためか、直線が長いコースの芝マイル重賞活躍馬が多さが目立つ。
牝馬は特に3歳春までに多くのマイル重賞が組まれているため、競馬番組構造上的にも注目したい傾向と言える。
また現在までにダイワメジャー産駒からも3歳春までに芝マイルG1勝利馬が5頭(牡馬2頭,牝馬3頭)も誕生しており、こちらも同様に注目しておきたい。
