競馬マイノリティ

競馬に学び、競馬を楽しむ。

宝塚記念

宝塚記念

  • 先週の傾向

京都競馬場改修工事による変則開催に伴い、僅か2週のみの開催開幕週を迎えた先週の阪神芝コース全体の傾向は枠別で見ると比較的内外フラット。
週中の降った雨に加えてレース当日までにも入念に散水が行われたことで芝の見た目と記録された時計以上にタフなコンディションなため日本の主流血統には不向きなトップスピードが活かしづらい馬場だったことが種牡馬別傾向からも見て取れる。
直線は上がりかかりやすいため特に内回りコースでは、先行馬や道中内ラチ沿いを立ち回った内枠馬が台頭した。

  1. 芝コース全体枠別成績
  2. 芝コース全体種牡馬別成績
  3. 芝内回りコース全体枠別成績
  4. 芝内回りコース全体種牡馬別成績


  • 近10年のレース傾向

当レースは季節的に高い気温に加えて天候も不安定な梅雨の時期に施行されるため過酷な条件を強いられやすい長距離G1、通常開催時では2週多く使い込まれている馬場でのレースとなるため好走馬も凱旋門賞を初めとした欧州G1で実績残す父系の産駒が活躍しやすい舞台となっている。
特に欧州競馬のようなタフな適正を求められるレースにおいては輸送距離が短い関西馬や斤量のアドバンテージが得られる牝馬が有利になりやすく、体力が完成したキャリアを積んだ5歳馬の成績も悪くない。
しかし、馬体が比較的小柄に出やすい牝馬に向いたレース傾向から500kgを超える大型馬は対照的に成績が奮わない点には注意しておきたい。
当レースで最も特徴的なのは外枠馬が圧倒的に有利になりやすいレース傾向が見られており、出走頭数が16頭以上と揃った年においてもこの傾向は変わることはなく今年も注目点のひとつとなる。

  1. 近10年種牡馬別成績
  2. 近10年性別,所属別,年齢別成績
  3. 近10年馬体重別成績
  4. 近10年枠別成績
  5. 近10年出走頭数16頭以上枠別成績


  • 近10年の馬場別傾向

また当日の馬場状態によっても好走馬のツボが異なる点にも注意。
JRA発表の馬場状態:良で行われた年は道中3番手以内で先行していた馬や内枠馬、馬場状態:稍重以上で行われた年は道中9番手以下で追走し後方で構えていた差し馬や外枠馬が恵まれやすい傾向が見られている。

    • 馬場:良