競馬マイノリティ

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函館スプリントS/エプソムカップ

函館スプリントステークス

今年も北海道開催が開幕、昨年はオリンピック開催と暑熱対策により札幌での開催となった。
JRA全場の中でも芝・ダート共に最も短い直線を有する小回りコースの函館競馬場は、一般的な内枠,先行馬有利のイメージとは裏腹に当レースにおいては外枠へ入った馬も好走傾向。
近10年で札幌開催だった昨年を除いてフルゲートで行われたレースは5回、特に最初のコーナーを1,2番手以内で通過した先行馬や最終コーナーを10番手以下で通過した差し馬と言った極端な脚質の外枠馬の人気薄での激走が目立つ。
直線が短すぎることで内ラチ沿いをロスなく立ち回ろうとする騎手意識が強すぎるあまりに直線で進路がなくなり渋滞が発生することも珍しくないためだと推測する。
近年はエアレーション作業などにより馬場造りの技術が向上しており、開幕週から馬場外側も伸びやすい内外フラットなコンディションになりやすいが、外枠であるだけで極端に嫌われる傾向が強いため配当妙味は高くなっている。




また当レースは近10年でも、関西馬や3,4歳馬が比較的強いレース。

特に前走でG2クラス以上のレースへ出走していた馬や1400m以上のレース経験馬が好成績を収めている。


同じ北海道開催の札幌競馬場と比べて起伏のあるコースなこともあり、函館で行われた近9年では500kgを超える大型馬が好調。

斤量面からも古馬は既に実績を積んでいる斤量負けしない牡馬、3歳馬の中でも小柄な馬体に出やすい牝馬は軽い斤量を得られるメリットが大きく有利になりやすい。

エプソムカップ

4月末から続く東京開催は芝レース全体傾向として比較的外枠が優勢。

当レースが行われる芝1800mにおいても比較的外枠馬の好走率が高い。

今年は出走登録が少なく小頭数でレースが行われるが、12頭以下で行われた当コースの今開催傾向では内枠馬が好成績を収めている。
中でも馬番1~5の馬に良績が集中しており、8枠から勝ち馬が出ていないように世間が思っている外有利のイメージとは異なる傾向が見られている点には特に注意しておきたい。

近10年で14頭以下の比較的小頭数だった当レースにおいても、最初のコーナーを1,2番手で通過した先行馬や内枠馬の好走が見られている。


東京芝1800mはスタートから最初のコーナーまでの距離が短いこともあり、前走で1600m以下レースへ出走し速い道中ペースを経験していた馬が好調。

また当コースと似たようなコース構造をしている中京芝1600mでの好走実績馬にも注目してみたい。