京都牝馬ステークス
京都競馬場改修工事に伴って昨年に引き続き阪神内回り芝1400mでの施行。
開幕週の馬場は芝を張り替えた影響が大きく速い時計も出やすい、特に内ラチ沿いを立ち回れる先行馬や内枠馬が有利になりやすい状況。
当日は雨予報もあり、雨の影響が残る馬場状態なら先週の京都記念同様に外枠や直線で外へ出して差してくる馬に不利な展開が想定される。
レース傾向としては近10年で前走1600m以上のレース経験をしている馬が8勝と好調。特に年明けの金杯出走馬に注目したい。
前走 | 成績(近10年) |
---|---|
1200m | 0,1,0,37 |
1400m | 2,2,5,19 |
1600m | 4,6,4,48 |
1800m | 2,0,0,2 |
2000m | 1,1,1,18 |
2200m | 1,0,0,3 |
マイルCS(1600m) | 0,1,0,0 |
ターコイズS(1600m) | 2,1,1,25 |
京都金杯(1600m) | 1,1,2,3 |
中山金杯(2000m) | 1,0,0,0 |
ダイヤモンドステークス
今週が最終週となる東京開催。先週は雪や雨の影響を受けた馬場でレースが行われたが、日本一の排水能力を持つ路盤のおかげか土日に行われた3歳重賞ではいずれも勝ち馬は直線で外へ出して33秒台の上がりで差し切った。
開幕週にリフレイムが直線で外ラチ沿いに逃避しながらも2着馬に2馬身差をつけて押し切ったように今開催の馬場外側の状態は想像以上に良い。
Dコースで一番水捌けの良い馬場中央部を通りやすくなる内枠のメリットが少なく、雨の影響を受けないのであればむしろデメリットになる可能性が高い。
当レースの傾向としても近10年で5~8枠が8勝と外枠が優勢、中でも8枠が5勝を挙げており現在の馬場状態を考えれば枠順は大きなファクターになりそうだ。
血統的には今開催の芝重賞勝ち馬3頭の父であるハーツクライ、ハービンジャーは欧州G1キングジョージ実績馬。
欧州でも実績を残し、日本の馬場にも高い適応力を示した血統馬にも注目したい。
枠 | 成績(近10年) |
---|---|
1 | 1,1,1,13 |
2 | 0,1,2,14 |
3 | 1,2,0,15 |
4 | 0,1,3,14 |
5 | 2,0,1,15 |
6 | 0,0,0,19 |
7 | 1,2,1,16 |
8 | 5,3,2,10 |
1~4 | 2,5,6,56 |
5~8 | 8,5,4,60 |
小倉大賞典
今年の小倉開催は雨や雪の影響を度々受けており馬場内側の芝の傷みが目立つ。先週からBコースへ替わったものの芝1800~2000mは特に外枠が有利になりやすい状況。
芝1200mと違い芝1800mではゴール板の手前からスタートしてコースを1周することもあり最後の直線では物理的に差し馬や外枠馬が有利になりやすいためだ。
当レースの傾向は近10年で1~4枠が8勝を挙げる内枠有利な傾向、内枠に上位人気馬がいるようなら現在の馬場状態とは真逆のレース傾向を逆手に取りたい。
枠 | 成績(近10年) |
---|---|
1 | 1,4,3,10 |
2 | 3,1,0,14 |
3 | 2,1,1,16 |
4 | 2,0,0,18 |
5 | 0,0,0,19 |
6 | 0,0,4,16 |
7 | 2,2,0,16 |
8 | 0,2,2,16 |
1~4 | 8,6,4,58 |
5~8 | 2,4,6,67 |
フェブラリーステークス
国内唯一の芝スタートダートG1、JRAのダートマイルのコースは東京競馬場にしか存在しておらず芝スタートなことも相まってこのコースで実績を残すスペシャリストが何度もリピートするのが特徴だ。
当コースにおける血統の適正や枠順の有利不利などは過去記事と同内容になってしまうため割愛させていただきます。
※下記の武蔵野Sをご参照ください。
chichicastenango.hatenablog.com
近年は好天にも恵まれJRA発表の馬場状態は良でレースが行われているが、今週は土曜の昼以降から雨予報もありレース当日は重・不良馬場でレースが行われることがが想定される。
重馬場で行われた2016年にレコードタイムで勝利した外国産馬モーニン、父も母父もダートが主流のアメリカで淘汰された血統で父のヘニーヒューズは芝マイルG1馬アジアエクスプレスを輩出するなどダートに限らず芝短距離路線でも活躍する産駒が多い種牡馬。
同年に当コースのレコードを更新したタガノトネールの父はゴーンウェストの系統でビクトリーテツニーやタワーオブロンドンなど日本の芝・ダート問わず活躍馬を輩出し、特にスプリント戦のレコード決着に強い父系。
馬場改修前のレコードホルダーであるクロフネも芝マイルG1馬で自身の産駒としてもホエールキャプチャやカレンチャンなど複数の芝短距離G1馬を輩出した。
今回も注目を集めるであろうアイドルホースソダシは自身が芝マイルG1を先行してレコードタイムで駆け抜けた馬、芝短距離で実績残すクロフネ産駒の牝馬で本質は芝向きだが前走以上に向いた舞台。
母ブチコ譲りの気性の強さで外枠で砂を被らず競馬ができれば侮れない。